外資系IT企業への転職を考えているなら、フルリモートで働ける環境は大きな魅力の一つですよね。でも実際にどの企業がリモートワークに対応しているのか、詳しい情報を探すのはなかなか大変です。
この記事では、フルリモートOKの外資系IT企業を具体的に紹介していきます。大手から新興企業まで、業界別に分けて働き方の実態をお伝えします。年収や求人状況についても詳しく解説するので、転職活動の参考にしてください。
GAFAM以外の選択肢も豊富にあります。自分に合った企業選びのヒントが見つかるはずです。
フルリモートOK外資系IT大手企業一覧
Salesforce・Oracle・IBM の働き方は?
Salesforceは、フルリモートワークの先駆者として知られています。同社では「オハナ(家族)」という企業文化のもと、働く場所にとらわれない柔軟な働き方を推進しています。日本オフィスでも完全リモートでの勤務が可能で、営業職からエンジニア職まで幅広い職種で対応しています。
Oracleでは、データベースの専門知識を活かせる環境でフルリモート勤務ができます。特にERPコンサルティング分野では年収1,500万円クラスの高収入案件も用意されています。技術職だけでなく、プリセールスやカスタマーサクセスの職種でもリモート対応が充実しています。
IBMは、クラウドとAI分野に注力する中で働き方も変化させています。プロジェクト単位での業務が多いため、リモートでの協業が自然に定着しています。通訳翻訳業務では時給2,900円の案件もあり、語学力を活かせる環境が整っています。
ServiceNow・VMware・Splunk のリモート制度は?
ServiceNowは、企業向けクラウドプラットフォームを提供する急成長企業です。ITサービス管理の分野でグローバルに展開しており、日本でもリモートワーク前提での採用を積極的に行っています。技術的な専門性が高い分野なので、在宅でも集中して業務に取り組める環境が評価されています。
VMwareでは、仮想化技術の専門知識を持つエンジニアに対してフルリモート勤務を提供しています。クラウドサービスの普及に伴い、AWSやAzure、GCPとの連携業務も増えており、リモートでの開発・運用業務が主流になっています。
Splunkは、ビッグデータ分析の分野でリーダー的な企業です。データ基盤構築やマイグレーション業務では時給4,500円という高単価での募集もあり、専門性の高いスキルを持つ人材には魅力的な環境を用意しています。
フルリモートでの働き方について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
🚩関連記事:「Salesforce転職完全ガイド!年収・面接・必要スキル」
Zoom・Slack・HubSpot の在宅勤務事情は?
Zoomは、ビデオコミュニケーションツールを提供する企業として、当然ながらリモートワークの推進企業です。カスタマーサポートや給与計算などのバックオフィス系職種でもフルリモート対応しており、グローバルなチームとの連携を日常的に体験できます。
Slackでは、ワークスペースプラットフォームの開発・運用に携わるエンジニアを中心にリモート採用を拡大しています。「英語×IT」というスキルの組み合わせを活かせる環境で、バイリンガル人材には特に魅力的な選択肢となっています。
HubSpotは、マーケティング・セールスプラットフォームの分野で成長を続けています。外資系顧客向けのアカウント営業職では、フルリモートかつ土日祝日休みという働き方が実現できます。営業職でありながら在宅で成果を出せる仕組みが整っているのが特徴です。
業界別フルリモート外資系企業12選
エンタープライズソフトウェア系4社
エンタープライズ分野では、Microsoftが注目されます。勤務時間の50%をリモートワークに充当でき、生産性の低下が確認されない限り厳格なオフィス復帰は求めないと明言しています。日本マイクロソフトでは、社員の70%が90%以上リモートワークを実践しているという状況です。
SAPでは、ERPソリューションの導入・運用に関わる業務でリモート対応が進んでいます。企業のデジタル変革を支援する仕事なので、顧客との打ち合わせもオンライン中心になっており、働き方の変化に適応しています。
Adobeは、クリエイティブソフトウェアの企業として有名ですが、B2B向けのマーケティングソリューションでもフルリモート人材を募集しています。デザインやマーケティング分野の専門知識を活かせる環境が整っています。
Workdayでは、人事・財務システムの分野で急成長しており、クラウドベースのソリューション開発でリモートワーカーを積極採用しています。HR Techの分野に興味がある方には魅力的な選択肢となるでしょう。
SaaS・プラットフォーム系4社
SaaS分野で注目すべきはAtlassianです。チームコラボレーションツールの開発企業として、プロジェクト単位での業務が中心となるため、物理的なオフィスに縛られる必要が少なくなっています。Jira や Confluence などの製品開発に携わりながら、自由度の高い働き方ができます。
Shopifyは、Eコマースプラットフォームの分野で急成長している企業です。ECサイト関連の営業職では地方都市からでも応募可能な求人があり、リモートでの営業活動が主流になっています。
Twilioでは、通信APIサービスの開発・営業でフルリモート人材を募集しています。開発者向けのツールを提供する企業なので、技術的なバックグラウンドを持つ営業職やエンジニア職で働ける環境があります。
Snowflakeは、クラウドデータプラットフォーム企業として注目されています。データエンジニア職でのフルリモート対応があり、ビッグデータ分野のスキルを活かせる高単価案件が期待できます。
SaaS企業への転職について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
🚩関連記事:「外資系SaaS企業への転職!おすすめ企業と求人情報」
セキュリティ・インフラ系4社
セキュリティ分野ではPalo Alto Networksが代表的です。サイバーセキュリティのリーダー企業として、セキュリティアセスメント業務で時給4,000円のネットワークエンジニア職をフルリモートで募集しています。
CrowdStrikeでは、エンドポイントセキュリティの分野で急成長しており、日本市場での展開を加速させています。セキュリティアナリストやセールスエンジニアの職種でリモート対応が進んでいます。
Oktaは、アイデンティティ管理の分野で注目される企業です。企業のセキュリティ強化ニーズが高まる中、リモートでのコンサルティングや技術サポート業務が増加しています。
Zscalerでは、クラウドセキュリティの分野でゼロトラストアーキテクチャの導入支援を行っています。セキュリティエンジニアや営業職でフルリモート対応の求人が見つかります。
注目のフルリモート外資系IT新興企業
Stripe・Shopify・Snowflake の特徴は?
Stripeは、決済プラットフォーム企業として急速に成長しています。フィンテック分野でのエンジニア職では、完全リモートでの勤務が前提となっているケースが多くあります。決済システムの安全性や使いやすさを追求する技術的な仕事に取り組めます。
Shopifyでは、中小企業向けのEコマースソリューションを提供しています。営業職では地方都市からでも応募できる求人があり、リモートでの顧客開拓や既存顧客のサポート業務を担当できます。Eコマース市場の拡大に伴い、成長性の高い分野で働けるのが魅力です。
Snowflakeは、クラウドデータウェアハウスの分野で注目される企業です。データエンジニアやデータサイエンティストの職種でフルリモート対応があり、ビッグデータ分析のスキルを活かせる環境が整っています。
Databricks・Atlassian の働き方は?
Databricksでは、データ分析プラットフォームの開発・運用に携わるAIエンジニア職でフルリモート求人があります。機械学習やデータサイエンス分野の専門知識を活かせる環境で、最新の技術トレンドに触れながら働けます。
Atlassianは、開発者向けツールの提供企業として安定した成長を続けています。ソフトウェア開発のプロジェクト管理ツールを手がけているため、チーム協業のノウハウが蓄積されており、リモートワークでも効率的に成果を出せる仕組みが整っています。
日本進出済み外資系スタートアップは?
テックタッチ株式会社は注目すべき企業の一つです。年収800万円から1,200万円の条件で、全世界フルリモート可能な環境を提供しています。DAP(Digital Adoption Platform)領域のユニコーン企業として急成長しており、グローバルな環境で働けるチャンスがあります。
Notionでは、ドキュメント作成・プロジェクト管理ツールの分野で日本市場への展開を進めています。カスタマーサクセスやマーケティング職でリモート人材の募集があり、スタートアップならではのスピード感を体験できます。
Discordは、コミュニケーションプラットフォームの企業として日本でも利用者が増加しています。コミュニティ管理やローカライゼーション業務でフルリモート対応の求人が期待できます。
スタートアップへの転職について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
🚩関連記事:「外資系スタートアップ転職のメリット・デメリット」
職種別フルリモート求人の年収相場
エンジニア職の給与水準は?
外資系IT企業のエンジニア職では、派遣・契約社員で時給2,500円から4,500円の範囲が一般的です。フルタイムの正社員では年収400万円から2,500万円という幅広いレンジがあります。
データエンジニアやセキュリティエンジニアなど、専門性の高い分野では特に高い報酬が期待できます。時給4,500円のデータ基盤構築案件や、時給4,000円のセキュリティアセスメント業務など、スキルに応じた高単価求人が見つかります。
クラウドエンジニアの需要も高まっており、AWS・Azure・GCPの認定資格を持つエンジニアには好条件の求人が用意されています。リモートワークとの相性も良く、世界中のチームメンバーと協業しながら最新技術に触れられる環境があります。
営業・マーケティング職の年収は?
営業職では、ECサイト関連の営業で時給1,850円からスタートできる案件があります。外資系顧客向けのアカウント営業では、フルリモートかつ土日祝日休みという条件で働けるケースもあります。
マーケティング職では、デジタルマーケティングやコンテンツ制作の分野でリモート対応が進んでいます。バナー・ビジュアル作成業務では時給1,690円からの募集があり、クリエイティブスキルを活かせます。
テックリクルーターという職種も注目されています。インドに本拠を置く外資系IT企業では、月収48万円でフルリモート勤務が可能なリクルーター職の募集があります。IT業界の知識と人材紹介スキルを組み合わせた働き方ができます。
営業職の年収について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
🚩関連記事:「外資系IT営業の年収!トップセールスの稼ぎ方」
コンサルタント職の報酬体系は?
コンサルタント職では、年収800万円から1,800万円のレンジが一般的です。ERPコンサルティングファームでは年収1,500万円クラスの案件もあり、専門知識と経験に応じて高い報酬が期待できます。
PV(薬事監視)業務では、外資系製薬企業や医療機器メーカーでフルリモート対応が充実しています。時給1,700円から2,050円の案件が多数あり、正社員登用の道も開かれています。安全性情報の分析や報告書作成など、専門性の高い業務をリモートで担当できます。
ITコンサルティング分野では、プロジェクト付きの通訳翻訳業務で時給2,900円の案件があります。語学力と技術知識を組み合わせた働き方で、国際的なプロジェクトに参画できる機会があります。
出典:求人ボックス、Indeed、テンプスタッフ等の求人情報サイト
フルリモート外資系企業で働くメリット
年収アップは実現可能?
外資系IT企業では、成果主義の評価制度により年収アップの機会が豊富にあります。Google、Microsoft、Meta、Amazon、Salesforceなどの巨大企業では給料が良いとされており、専門スキルを持つ人材には高い報酬が用意されています。
フルリモートワークにより、地理的な制約がなくなることで転職の選択肢が大幅に広がります。東京に住んでいなくても、世界的な企業で働くチャンスが得られるのは大きなメリットです。
派遣・契約社員として経験を積んでから正社員登用を目指すルートもあります。特に専門性の高い分野では、実績を積むことで年収1,000万円以上のポジションへのステップアップも可能です。
年収アップの具体的な方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
🚩関連記事:「外資系転職で年収1000万円を達成する方法」
ワークライフバランスはどう変わる?
外資系企業では、裁量労働制やフレックスタイム制を導入している企業が多く、働く時間や場所をコントロールできる環境があります。成果主義の文化により、無駄な残業や非効率な業務を避けることができます。
リモートワークにより通勤時間がなくなることで、プライベートの時間を有効活用できます。家族との時間を大切にしたい方や、副業・スキルアップに取り組みたい方には特に魅力的な働き方です。
外資系IT企業では、グローバル採用のためのリモートワーク体制が強固に整備されています。ワークライフバランス重視の文化が根付いており、日本の従来型企業とは異なる価値観で働けます。
キャリアアップの機会は?
外資系IT企業では、最新技術の導入に積極的で、世界標準の開発環境やツールを使用することが多くあります。グローバルな環境で最先端の技術に触れることで、市場価値の高いスキルを身につけられます。
専門性の高いエンジニアにとっては、複数の企業と柔軟に働く新しいキャリア形態も選択肢となっています。フリーランスやコンサルタントとして独立する道も開かれており、キャリアの自由度が高まります。
英語でのコミュニケーション能力を向上させることで、さらなるキャリアアップの機会が広がります。グローバルなプロジェクトに参画することで、国際的な人脈を築くことも可能です。
外資系IT企業への転職成功法
英語力はどの程度必要?
外資系IT企業への転職では、ビジネス英語のスキルが重要になります。ただし、完璧な英語力が求められるわけではありません。技術的な内容であれば、専門用語を理解していることで円滑なコミュニケーションが可能です。
日常的な業務では、メールやドキュメント作成で英語を使用することが多くなります。スピーキングスキルよりも、読み書きの能力が重視される傾向があります。
TOEIC 700点以上があれば応募可能な企業が多く、面接では英語と日本語を組み合わせて進行されるケースもあります。まずは基礎的な英語力を身につけてから、実務を通じて向上させていく姿勢が大切です。
英語面接の対策について詳しく知りたい方は、こちらの記事が参考になります。
🚩関連記事:「外資系面接の英語対策!頻出質問と回答例文集」
面接で重視されるポイントは?
外資系IT企業の面接では、技術的なスキルと同じくらい自己管理能力と独立性が重視されます。リモートワークが前提となるため、自分で目標を設定し、計画的に業務を進められることをアピールする必要があります。
成果主義の文化において、具体的な実績や貢献度を数字で示すことが重要です。前職での売上達成率、プロジェクトの成功事例、技術的な改善効果など、定量的な成果を準備しておきましょう。
グローバルな環境で働くことへの適応性も評価されます。多様性を尊重する姿勢や、異なる文化背景を持つメンバーとの協業経験があれば、積極的にアピールしてください。
未経験でも転職可能な企業は?
フルリモート外資系未経験可の求人は195件あり、入り口は用意されています。特にカスタマーサポートや事務系職種では、未経験からスタートできる機会があります。
IT業界未経験でも、語学力やコミュニケーション能力があれば応募可能な職種があります。テックリクルーターやカスタマーサクセス職では、業界知識を学びながら成長できる環境が整っています。
未経験者向けの研修制度が充実している企業も多く、OJTを通じて必要なスキルを身につけられます。まずは契約社員や派遣社員としてスタートし、実績を積んでから正社員を目指すルートも有効です。
フルリモート勤務を成功させるコツ
時差管理の効率的な方法は?
グローバルな外資系企業では、アメリカやヨーロッパとの時差を考慮した働き方が必要になります。コアタイムを日本時間の午前中に設定することで、海外チームとの会議時間を確保できます。
非同期コミュニケーションツールの活用が重要です。SlackやMicrosoft Teamsでの情報共有、Asanaやトレロでのプロジェクト管理など、時差があっても効率的に連携できる仕組みを整えましょう。
定期的な1on1ミーティングや週次レポートにより、マネージャーとの連携を密にすることで、リモートワークでも適切な評価を受けられます。
成果を出すための環境づくりは?
リモートワークで成果を出すためには、集中できる作業環境の整備が不可欠です。専用のワークスペース、高性能なPC、安定したインターネット回線など、業務に必要な設備投資を行いましょう。
セキュリティ対策も重要な要素です。VPN接続、二要素認証、データ暗号化など、企業の機密情報を適切に保護できる環境を構築する必要があります。
定期的な休憩とメリハリのある働き方を心がけることで、長期的な生産性を維持できます。在宅勤務では生活リズムが乱れがちなので、開始時間と終了時間を明確にすることが大切です。
リモートワークの生産性向上について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
🚩関連記事:「リモートワーク生産性向上術!在宅勤務で結果を出す方法」
チームコミュニケーションのベストプラクティスは?
リモートワークでは、積極的なコミュニケーションが成功の鍵となります。定期的な進捗報告、課題の早期共有、チームメンバーとの雑談時間の確保など、意識的に関係構築に取り組みましょう。
ビデオ会議では、画面をオンにして表情が見えるようにすることで、より良いコミュニケーションが可能になります。資料共有やホワイトボード機能を活用して、対面と同じような議論ができる環境を整えます。
文書化の習慣をつけることで、チーム全体の知識共有が促進されます。会議議事録、技術ドキュメント、プロジェクトの振り返りなど、形に残る情報を積極的に作成しましょう。
まとめ
フルリモートOKの外資系IT企業は、GAFAM以外にも多数の選択肢があります。Salesforce、Oracle、IBM といった大手企業から、Stripe、Shopify、Snowflake などの新興企業まで、それぞれに特色のある働き方を提供しています。
年収面では、エンジニア職で時給2,500円から4,500円、営業職で時給1,850円から、コンサルタント職で年収800万円から1,800万円という相場感があります。専門性の高いスキルを持つ人材には、さらに高い報酬が期待できます。
転職成功のポイントは、英語力の向上、具体的な実績のアピール、自己管理能力の証明です。未経験者でも入り口はあるので、まずは興味のある分野から挑戦してみてください。
リモートワークを成功させるためには、適切な環境整備と積極的なコミュニケーションが重要です。時差管理や成果の可視化など、リモート特有のスキルを身につけることで、より良いキャリアを築けるでしょう。
外資系IT企業でのフルリモート勤務は、働き方の自由度と成長機会の両方を手に入れられる魅力的な選択肢です。自分に合った企業を見つけて、新しいキャリアの扉を開いてください。