英語で日付や順位を表すとき、「4nd」と「4th」のどちらが正しいか迷ったことはありませんか。実は「4nd」は完全に間違った表記で、正しくは「4th」なんです。
この記事では、なぜ「4nd」という間違いが生まれるのか、そして「4th」を正しく使うためのポイントを詳しく解説します。英語学習者が陥りがちな序数の間違いを防ぎ、自信を持って英語を使えるようになりましょう。
序数の基本ルールから実際の使い方まで、わかりやすくお伝えしていきます。
4ndと4thの違いをすっきり理解しよう
「4nd」と「4th」の違いについて、まずは基本的なポイントを整理してみましょう。
4ndは完全に間違った表記
「4nd」という表記は、英語の文法ルールには存在しない完全な間違いです。この表記を見かけることがあっても、それは誤用であり、英語圏のネイティブスピーカーには通じません。
「nd」という語尾は本来「2nd(second)」専用のものです。4という数字に「nd」を付けることは、英語の序数ルールに反しています。
特に公式な文書やビジネスの場面で「4nd」を使ってしまうと、英語力に対する信頼を失ってしまう可能性があります。
4thが正しい英語の序数表記
「4th」は「fourth(第4の)」を意味する正しい英語表記です。発音は「フォース」で、日付や順位を表す際に広く使われています。
July 4th(7月4日)はアメリカ独立記念日として有名ですし、4th place(第4位)や4th edition(第4版)など、様々な場面で登場する表現です。
この「4th」という表記は、英語圏では当たり前に使われており、正式な文書でも日常会話でも問題なく通用します。
なぜ4ndという間違いが生まれるのか
「4nd」という間違いが生まれる理由は、序数の語尾パターンを正しく理解していないことにあります。
「2nd」の形を見て、「4番目も同じように4ndでいいのでは?」と考えてしまう人が多いんです。しかし、英語の序数には明確なルールがあり、数字によって使う語尾が決まっています。
また、SNSやインターネット上で「4nd」という誤用を見かけることがあり、それを真似してしまうケースもあります。
英語の序数ルールを基本から覚えよう
英語の序数には、覚えておくべき基本的なルールがあります。これらのルールを理解することで、「4nd」のような間違いを防ぐことができます。
1st・2nd・3rd・4thの語尾パターン
英語の序数で最も重要なのは、1番目から4番目までの語尾パターンです。
1st(first)、2nd(second)、3rd(third)までは特別な語尾を持ちます。しかし、4th(fourth)以降は基本的に「th」が付くのがルールです。
この変化を覚えることで、序数の基本的な仕組みが理解できます。
4以降は基本的にthが付く理由
4以降の数字に「th」が付く理由は、英語の序数詞の語源にあります。
「fourth」「fifth」「sixth」といった単語は、すべて「th」で終わる形が基本形となっています。これらの単語を省略して数字と組み合わせるとき、「th」の部分が残るわけです。
つまり、4th = fourth、5th = fifth、6th = sixthという具合に、元の単語の語尾がそのまま使われているんです。
覚えておきたい例外ルール3つ
序数には、覚えておくべき例外ルールがいくつかあります。
11th・12th・13thは特別な例外
11、12、13という数字は、末尾が1、2、3であっても「th」を使います。
11th(eleventh)、12th(twelfth)、13th(thirteenth)となり、1st、2nd、3rdのルールは適用されません。これは「teen」で終わる数字の特別なルールです。
21st・22nd・23rdの書き方
21以降の数字では、末尾の数字によって語尾が決まります。
21st(twenty-first)、22nd(twenty-second)、23rd(twenty-third)のように、最後の数字が1、2、3の場合はそれぞれのルールが適用されます。
100番台以降の表記方法
100番台以降でも、基本的なルールは同じです。
101st(one hundred first)、102nd(one hundred second)、103rd(one hundred third)、104th(one hundred fourth)といった具合に、末尾の数字によって語尾が決まります。
4thの正しい使い方と実用例
「4th」の正しい使い方を、実際の例を通して見ていきましょう。
日付での4thの使い方
日付を表すとき、「4th」は非常によく使われます。
July 4th, 2025(2025年7月4日)のように、月の後に日付を書くときに使います。また、4th of July(7月4日)という表現も一般的です。
誕生日を表すときも、My 4th birthday(4回目の誕生日)のように使えます。
順位や回数を表すときの4th
スポーツの結果や競技の順位を表すとき、「4th」は欠かせない表現です。
He finished in 4th place(彼は4位でゴールした)や、This is my 4th attempt(これが4回目の挑戦です)といった使い方があります。
学校の成績でも、4th grade(4年生)のように学年を表すときに使われます。
ビジネスシーンでの4th活用法
ビジネスの場面でも「4th」は頻繁に登場します。
4th quarter(第4四半期)、4th edition(第4版)、4th meeting(第4回会議)など、様々な文脈で使われています。
プレゼンテーションでも、4th point(4番目のポイント)のように、項目を整理するときに便利な表現です。
4ndを使ってしまう人の共通パターン5つ
「4nd」という間違いをしてしまう人には、いくつかの共通パターンがあります。
1. 2ndの語尾をそのまま使ってしまう
最も多いのが、「2nd」の語尾「nd」をそのまま4に適用してしまうパターンです。
「2番目が2ndだから、4番目は4ndでしょ?」という発想で間違ってしまいます。しかし、序数の語尾は数字によって決まっているため、この考え方は正しくありません。
2. 日本語の感覚で考えてしまう
日本語では「1番目」「2番目」「3番目」「4番目」と、すべて同じパターンで表現します。
この感覚で英語を考えると、「1st」「2nd」「3rd」「4nd」となってしまいがちです。しかし、英語の序数は日本語とは異なるルールを持っています。
3. 序数ルールを正しく覚えていない
英語の序数ルールを曖昧にしか覚えていないと、「4nd」のような間違いが起こります。
「なんとなく語尾を付ければいい」という理解では、正しい表記はできません。基本的なルールをしっかりと覚えることが大切です。
4. SNSやネットで見かけた間違いを真似してしまう
インターネット上では、「4nd」という誤用を見かけることがあります。
これを見て「こういう書き方もあるんだ」と思い込んでしまう人もいます。しかし、ネット上の情報がすべて正しいわけではないので、注意が必要です。
5. 英語学習初期の混乱から抜け出せない
英語学習を始めたばかりの頃は、序数の仕組みが複雑に感じられます。
その混乱の中で覚えた間違った知識が、なかなか修正されないことがあります。一度間違って覚えてしまうと、正しい形に直すのに時間がかかってしまいます。
間違いやすい序数表記を一覧でチェック
序数の間違いを防ぐために、よく間違える表記を整理してみましょう。
よく間違える序数ベスト10
英語学習者がよく間違える序数を、頻度の高い順に紹介します。
1位は「4nd」(正しくは4th)、2位は「3nd」(正しくは3rd)、3位は「2rd」(正しくは2nd)です。
その他にも「1nd」「5rd」「6nd」「7rd」「8nd」「9rd」「10nd」といった間違いがよく見られます。
正しい表記と間違った表記の比較表
数字 | 間違った表記 | 正しい表記 | 読み方 |
---|---|---|---|
1 | 1nd | 1st | ファースト |
2 | 2rd | 2nd | セカンド |
3 | 3nd | 3rd | サード |
4 | 4nd | 4th | フォース |
5 | 5rd | 5th | フィフス |
この表を見ると、間違いのパターンがよくわかります。
発音も一緒に覚えておこう
序数は、スペルと発音を一緒に覚えることが大切です。
4th(フォース)、5th(フィフス)、6th(シックス)、7th(セブンス)、8th(エイス)、9th(ナインス)、10th(テンス)といった具合に、発音も意識して覚えましょう。
正しい発音を知っていると、スペルの間違いも防ぎやすくなります。
4thを使った英語表現を身につけよう
「4th」を使った実用的な英語表現を覚えて、自然に使えるようになりましょう。
日常会話でよく使う4th表現
普段の会話で「4th」を使う場面は意外と多いものです。
「This is my 4th cup of coffee today」(今日4杯目のコーヒーです)や「I live on the 4th floor」(4階に住んでいます)といった表現は、日常的によく使われます。
「It’s my 4th time visiting this restaurant」(このレストランに来るのは4回目です)のように、経験の回数を表すときにも便利です。
文書やメールで使える4th表現
ビジネス文書やメールでも、「4th」は重要な表現です。
「Please refer to the 4th paragraph」(第4段落をご参照ください)や「The 4th item on the agenda」(議題の4番目の項目)といった使い方があります。
「We will discuss this in the 4th meeting」(第4回会議で議論します)のように、会議の回数を表すときにも使えます。
覚えておくと便利な4th関連フレーズ
「4th」を含む便利なフレーズをいくつか覚えておきましょう。
「Fourth time’s the charm」(4回目で成功する)は、何度も挑戦している状況で使える表現です。「4th dimension」(4次元)は、科学や数学の話題で登場します。
「4th of July」(7月4日、アメリカ独立記念日)は、アメリカ文化を理解する上で重要な表現です。
序数を正しく使うための練習方法
「4th」を含む序数を正しく使えるようになるための練習方法を紹介します。
日付を英語で書く練習
毎日の日付を英語で書く練習をしてみましょう。
「Today is July 4th, 2025」のように、今日の日付を英語で書く習慣をつけます。特に4日、14日、24日など、「4」が含まれる日付は意識して練習しましょう。
カレンダーを見ながら、「1st, 2nd, 3rd, 4th…」と順番に読み上げる練習も効果的です。
順位や回数を表現する練習
スポーツの結果や試験の順位を英語で表現する練習をしてみましょう。
「I came in 4th place」(4位でした)や「This is my 4th attempt」(4回目の挑戦です)といった表現を、実際の体験と結びつけて覚えます。
テレビでスポーツ観戦をするときも、順位を英語で言ってみる練習になります。
間違いを見つける練習問題
間違った序数表記を見つける練習も有効です。
「1nd, 2rd, 3nd, 4th, 5rd」の中から正しい表記を選ぶ問題や、「4nd」を「4th」に直す練習をしてみましょう。
友達と一緒に問題を出し合うのも、楽しく学習できる方法です。
まとめ:4ndではなく4thを使って正しい英語を身につけよう
今回の記事では、「4nd」と「4th」の違いについて詳しく解説しました。以下に重要なポイントをまとめます。
- 4ndは完全に間違った表記で、正しくは4thを使う
- 英語の序数は1st・2nd・3rd・4th以降はthが基本ルール
- 4ndの間違いは2ndの語尾を誤用することから生まれる
- 11th・12th・13thは例外的にすべてthを使う
- 日付や順位を表すときに4thは頻繁に使われる
- ビジネスシーンでも4thは重要な表現
- 正しい発音と一緒に覚えることが大切
「4nd」という間違いは、英語学習者にとってよくある誤用の一つです。しかし、基本的なルールを理解すれば、簡単に正しい表記ができるようになります。
これからは自信を持って「4th」を使い、正しい英語表現を身につけていきましょう。序数の正しい使い方をマスターすることで、より自然で正確な英語が話せるようになりますよ。